クールなデザインのカメラバッグを買ってみた〜The 3rd eye chakra field bag #1~

写真を趣味に持つと、非常に厄介に思うことがあります。

カメラ・レンズだけでなく周辺までこだわりだすと止まらなくなってしまうことです。

フィルター、ストロボにはじまり、ストラップ、バッグなどなど・・・

そんな中で、今回はカメラバッグを新調することになったのでそちらをレビューしてみたいと思います。

 

 

もともと自分が使っていたカメラバッグはChrome の niko packというリュックサックスタイルのバッグでした。かっこ良いバッグで、なかなか気に入っていました。

 

内部は上部気室と下部気室に別れていて、さらに下部気室は専用の仕切りで区切ることができます。しかも、ちょこちょこと小さなポケットや収納スペースが有るので、小物が増えがちな撮影機材を収められるようになっています。

しかし、このリュックには幾つか問題が。

まずひとつは、裁縫の甘さ。使い始めて半年頃から様々な箇所がほつれ始め、どんどんと進行。今ではリュック全体に使い込んだ感が出ています。

それだけならまだ良いのですが、最大の問題はこれ 

 

ショルダーストラップの付け根部分がバックリ開いています。むかって左側が大きく開いていますが、これは背負うときにつかむのが決まって左側のストラップだったため。繰り返しかかる撃力にも近い荷重に耐えられなくなったのでしょう。使う度にどんどん開き、こんな姿になってしまいました。ちなみに右側は掴んでいなかったのでほぼ無傷ですが、綿が飛び出してきているのでおそらく使い続ければ同じ様になるのでしょう。

 

そしてもう一つの残念ポイント。それは、デザインが優先されていて使い勝手は必ずしも良くないこと。このリュック、たしかにデザインはとてもかっこ良いです。ところが、肝心の使いやすさが微妙なのです。

このリュックはすべてのジッパーを閉じると立体的な形状になるように作られています。ところが、荷物をすこし頑張って入れようとすると、すぐその蓋が閉じられなくなるのです。旅に出る時、荷物を一つにまとめようとして詰め込むと一苦労することもしばしばありました・・・

また小物入れがあって便利と書きましたが、サイズ感が微妙です。下部気室の開口部中心には小物入れが有るのですが、下部気室の仕切りとの関係で本当に小物しか入らず、無理に入れれば蓋を閉じることが困難になります。(せいぜい薄型モバイルバッテリーが一つ)また、サイドの小物入れは透明のビニル素材で作られていますが、このビニルが硬い&マチがない為に物が入れにくい&取り出しにくいのなんの・・・

 

とまぁ、かっこいいのにやや惜しいこのバッグをこれまでは使っていたのですが、流石にストラップの付け根がばっくり開いた状態で使い続けるのは見た目も良くありませんし、新しい物を探すことにしました。

そんな中見つけたのはこちら

t3ec.net

The 3ed eye chakraというのはイッテQ登山部のメンバーでもある、写真家の門谷優さんがネパールで立ち上げたブランドで、イモトさんが南極最高峰へ挑んだときに使ったザックもこのブランドのものでした。

材料は日本のナイロン布(タイヤコードに使われるほど頑丈なもの)が使われていますが、製造はネパールの人々の手によるもの。こうすることで現地の皆さんの仕事を産んでいるということのようです。ネパールはインフラもなかなか厳しいものが有るようで、現地のミシンは足踏式も多いんだとか。

新開発素材 - BEATTEX ビートテックス - | SINCOL

 

このバッグの気に入った点は、実際に写真家が試行錯誤しながら作ったので、使いやすさは問題なさそうなこと。それと、工場による大量生産ではなく、手作業による少量生産のため丁寧に作られ、耐久性も高そうだということ。Chromeのバッグにあった弱点を潰しに行った感じです。

この手のバッグとしては若干値段は高めでは有るのですが、シンプルなデザインも好感が持てますし、これがネパールの人たちに還元されるんだとしたらそれもまぁいいかなということで、納得しました。

 

Field bag #1はサイズがS/M/Lの3種類ありますが、Sですらかなりの大きさです。実物は都内であれば手にとることができるので、気になる方は見てみることをおすすめします。カラーも4色で展開されています。

僕は普段使いも積極的にしていくつもりだったので、ブルーのSを選択しました。

 

さて、このバッグの外観を見ただけでは、どこにポケットが有るかはわかりません。しかし、この状態からでもチャック付きのポケット2箇所、書類を差し込めそうな奥行きの深いポケット1箇所にアクセス出来ます。

  

バッグの開閉ははロールトップ式です。サイドにあるベルトを2つのDリングで抑えることでロックできるようになっています。最初はちょっと戸惑いますが、慣れてくるとバックルなどと同じように使えます。バックルより音もしないのが良いですね。

 

ちなみにこのバッグはメッセンジャーバッグ型ですが、リュックにもできる様になっていて、疲れてきた時などには一時的に両肩で背負えるようになっています。更に、ベルトの向きを付け替えれば右肩掛けと左肩掛けも変えられます。

 

中の色は黄色で視認性がとても高くなるように工夫されています。仕切りは3枚ついてきます。組み合わせは一通りなのでchromeのときほど自由度は高くありませんが、それは致し方ないでしょう。 バックの底と正面部と背中側は緩衝材として硬めのEVA素材が入っているそうです。ここにも書類が入りそうなポケットが一つあります。

大きさ比較として、SEL50F14Zと500mlのペットボトル、Macbook Air 13inchを入れてみました。仕切りの高さはちょうど500mlのペットボトルと同じくらいです。パソコンエリアの方は15インチまででも行けるかもしれませんね。

ロールトップの付け根部分に厚さ3ミリほどのアルミのプレートがはいっています。これで、背中に背負った時の曲げる力に耐えて中身を守ろうということなのでしょう。最近はタブレットなども薄型ですし、長物のレンズだって曲げ応力に耐えられるとは限らないのでこれはなかなかな配慮なのではないかと思います。

このバッグの入口にはシリアルナンバーとロゴがはいっているんですが、すこし奥まったところにはこのバッグを作ってくれたネパールの人のサインがはいっていたりします。

ロゴの部分の説明によれば、ロールトップは2回折りたたんで使うべしとあります。ただ、どのくらいの幅で2回折りたたむかで容量がだいぶ変わります。最大容量だと結構たくさん入りそうです。

 

と、言うことでレビューをお送りしました。

このバッグ、本来であれば梱包材代わりのブランケットに包まれて送られて来るようなのですが、amazonで購入したところ普通にビニルに包まれて来てしまったので、どのようなものなのかはわかりませんでした。

バッグ自体は色合いも良く、デザインもよく考えられていて、とても満足度が高いものでした。ナイロンも相当しっかりとしたもので、防水性まではない(ただ、多少の雨なら大丈夫そうです)ようですが、耐久性はありそうです。

欠点らしい欠点は見当たらないんですが、強いて言うならばちょっと重いことくらいでしょうか。2kgまでは行きませんが、1.5kgはありそうです。ただ、あんまり軽いとほんとに守ってくれているのか不安になる(ドンケなんかは軽いんですけど、ペラッペラですよね)ので、これくらいは普通かなと自分的には思います。

実はこのバッグに目をつけて4ヶ月ほど様子を見ていたのですが(もともとはyetiという名前のバッグでした)、オフィシャルサイトでは結構売り切れが出ているようですので、じわじわ人気が出てきてるのかな?なんて思ってたりします。

シンプルで格好良いバッグでありながら、社会貢献にもなるこのバッグ、おすすめです。ちなみに、Chromeの方も修理して使うつもりです。