α7ⅡとK-1で星景撮影にトライ

GWになり、どこもかしこも混雑ばかり。どっからこんだけ人が出てくるのかしらと疑問は深まるばかりです。

それでも今回はせっかくの休みだし、そろそろK-1購入から1年が経つし、α7買ってからまだ星撮ってないなぁということで、星景撮影に出かけてきました。

 

目的地を決める

今回訪れたのは西伊豆スカイライン

2004年までは有料道路でしたが、今では無料開放されています。

そんな経緯もあってか、ルート上には何箇所か駐車可能なスペースが存在しています。

今回はそんなスペースの一つを選んで撮影をしていました。

 

今回の機材

K-1導入から1年が経ちました。じつは何度か星景撮影に挑戦してきたのですが、どれもこれもうまく行っていませんでした。

K-1にはGPSが内蔵されているので、PENTAXの切り札アストロトレーサー(簡易赤道儀)を使うことができます。これを使わない手はないだろう、ということでココぞとばかりにsamyang 14mmを付け、撮っていたのですが・・・結果はどれもこれも周辺部が大きく流れてしまってちょっと残念な感じ。

最近になってようやっと気づいた(おそすぎ)のですが、samyang 14mm のような超広角レンズを付けた状態でアストロトレーサーを使うと、多くの星が流れていってしまうんです。これはもう致し方ないことで、これに気づくまで1年かかりました。ふぅ。。。f:id:OrionK:20170503225107j:plain

↑ 以前撮影した画像。流れていないのは中央のほんの僅かな部分だけ・・・

 

今回はそれがわかっていたので、K-1には無理に広角を付けず標準ズームを、α7Ⅱに超広角をそれぞれ付けて撮影に挑みました。

ところが、これが後にとんでもない事態を招くのです・・・

 

K-1で星景撮影

まずはK-1で長秒露光に挑戦です。レンズはDFA 24-70mm f2.8です。今回の撮影では、広角側しか使用していません。本当は今回望遠側にトライするはずだったのですが、後述の事情で取りやめてしまいました。

  

この1枚前の写真と比べるとわかりやすいのですが、流れる範囲が全然異なっています。

流石に、仕組みの特性上全く流れを0にすると言うのは難しいと思うのでこれくらいは許容範囲かなと思っています。

写っているのはみんな大好き天の川銀河の中心部。地球上で影を作ることができるのは、太陽・月・金星と、この天の川銀河のみです。それだけ明るいので、この時は肉眼でもその存在を確認できていました。

露光時間は最大値の5分間。流石にこれだけ長時間露光しただけあってかなりくらいガスまで写っています。少し絞っていたため、ISO感度は1600に設定してありますが、ここはさすがのペンタックス。ノイズも少なく安定した画像を返してきてくれます。

ちなみに、この画像はホワイトバランス等はいじらず、コントラストと明瞭度のみの調整です。

 

α7Ⅱで星景撮影

続いてはα7Ⅱで挑戦です。α7にはアストロトレーサーは搭載されていないので、露光時間はバルブを使わなければ30秒が最大です。

最も、30秒でも星はかなり移動してしまうので、実際には15秒程度までしか開けておく事はありません。バッテリーの問題も有るので、尚の事15秒程度程度で抑えていかなければなりません。

レンズはマウントアダプターを介してsamyang 14mmを取り付けています。

 

 

これホントにいままでと同じレンズなのか・・・

全く歪みなどが気にならないのは、被写体との相性が良い証拠でしょうか。

同じく天の川銀河の中心部を写しているわけですが、かなりの広範囲が写っています。

このレンズも少し絞っていたために、ISO感度が6400まで上昇しているわけですが、ノイズの出方がやはり全く異なります。と言うより、αの方は凄まじいノイズで、色がおかしなことになっている箇所が幾つか見受けられました。

流石にコチラの画像はホワイトバランスの調整も掛けないとちょっと。。。と言う感じだったので、ホワイトバランスをいじっています。

もちろん、ISO感度を上げすぎているというのは間違いないのですが、K-1ならばまだまだ(その前に使っていたK-5Ⅱsでもおそらく)耐えている感度であったために若干残念な感が否めません。

とは言え、そのあたりはLinghtroomでも充分補正が可能なレベルなので、直ちにどうこうするレベルではなく、それ以上にこのサイズ・重量でフルフレーム機であることのアドバンテージのほうが大きいんですがね。

 

そして悲劇は起こる

今回の撮影はサークルのイベントの一環だったので、後輩も多数同行していました。

夜もふけ、丁度3時になろうとしたころ、隣で後輩がセットした望遠鏡を覗こうと動いた次の瞬間・・・

 

ガシャン!

 

やってしまいました。三脚ごとK-1を倒してしまったのです。

幸い、電源も入りますし、ぱっと見たところ異常な動きをしているところはありません。しかし。。。

 

フードは割れ、

三角環カバーは粉砕し、本体脇と液晶部にも傷がつき、

 

ボトムプレートもこころなしか歪んでいる気がします。

購入から1年、やらかしと言うにはあまりにも大きな失敗でした。

この瞬間、撮影する気がどっかに行ってしまったため、車の中で仮眠をとりにいってしまいました。なので予定していた幾つかの試みは未完で終わってしまったのです。

原因は、超重量級のコンビ(K-1+24-70)を三脚に固定し、ただでさえ重心が高くなっているところに、リフトを使って高さを稼ぎ、挙句の果てに傾斜した地面に設置していたというもうコケてくださいといわんばかりの環境に有りました。

 

帰ってきてから、もしかしたら夢なんじゃないかと期待しましたが、当然そんなことはなく、しっかりと傷がついていました。

この後すぐ、修理に出そうかと思ったのですが、GW中にのこり数回撮影に出る予定があるので、それを終えてからにしようかなと思って未だ出していません(いまお金ないっていうのも一因ですが)

 

波乱万丈な予感しかしない、K-1との2年目が始まりました。

  

 

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